第38回アミューズメントマシンショー
※JAMMAジャーナルNo.23(11月10日発行)より転載
 

来場者、小間数は予想以上の善戦
−−第38回AMショーが無事終了して、ショー委員長としての感想と評価は。
柿原  業界全体が厳しいなか、3日間の会期ながら3万4千人の来場がありました。健闘したといってもいいのではないでしょうか。ビジネスデー1日あたりに換算すれば昨年のショーを上回っていますし、出展された小間数も減らなかったことは評価すべきことだと思います。
 子供の数が減り、遊びが多様化する一方、若者は携帯電話の通話料に毎月1万円以上も支払っています。これほど長くAM業界が低迷している理由を、不景気のせいにしては片づけられません。メーカーには、新しくて面白い機械を開発してオペレーターさんに提供する責任があります。

−−出展機種の印象は。
柿原  幅広い需要層に対応するよう機種のバリエーションを増やした点は評価できますが、これという新しい息吹はあまり感じられませんでした。なんとか会員会社が新しい機械の開発に全力を上げていただきたい、と思うばかりです。

−−3日間の会期と来場者数については。
柿原  これで良かったのではないでしょうか。こちらの来場者数は減りましたが、1日ずれて開催された東京ゲームショウも、例年16万5千人ぐらいのところが13万7千人余り。それだけ今の若者の娯楽に対する考え方、求め方が多様化しているのでしょう。来場者数だけでいえば、予想以上の善戦だったと思います。ただ、ビジネスショーの来場者数が減ったことは気になります。これは地方のオペレーターさんが人数を絞り込んだ影響かもしれません。新しくて目を見張るような、参考になるマシンを作って、全国のビジネス客に足を運んでいただけるようにしないと。

社会に広くアピールできるショーに
−−今回初めて実施した特別企画イベントについては。
柿原  20世紀最後ということで業界の歴史とブームを作った名作マシンを展示し、21世紀への提案を企画したわけですが、とても好評でした。これからも業界活性化に役立つ、社会に広くアピールできるようなイベントをぜひ続けたいと思います。

−−東京ゲームショウと開催日が重複しましたが。
柿原  家庭用だけをやっている会社はいいですが、業務用も両方やっている会社にとって同時開催は非常な負担となります。CESA(6コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会)さんとも連絡を密にし、調整したいと思います。もともと東京ゲームショウは、AMショーと一緒に開催しようということから始めたという経緯があります。この点も含め、理事会等で検討する必要があるのではないでしょうか。

−−海外企業への対応については。
柿原  海外の関係者は、米国のAMOA Expo/Fun Expoと開催日程が重なった影響で、来場が少なかったようです。これも微調整をとっていきたいと思っています。業界がばらばらにショーを開催するのではなく、ともに盛り上げていかないと。
 海外企業からの出展は、コピー、類似品の問題がいつもネックになります。デッドコピーはもちろん駄目ですが、類似品の出展をチェックすることに神経をすり減らすようでは、いつまでたっても海外に向かって門戸を開けません。類似品問題は企業間で争ってもらい、JAMMAとしては海外からの出展のハードルを低くすべきでしょう。

−−今後のAMショーの方向、方針については。
柿原  今回は当初予定していたJAMMAネットワーク構想のセミナーがさまざまな事情が重なり、実施できませんでした。私としてはこうした取り組みは必要と思いますので、今後はやってみたい。また、ショーの開催時期や形態についても議論を重ね、次回は大きく成功させたいと考えています。

――本日はお忙しいなか、大変ありがとうございました。

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