第38回アミューズメントマシンショー


Entertainment STAGE net@  (株)セガ・エンタープライゼス
2000年
 超高速・大容量の光ファイバーインフラによって人と人とをつなぎ、新世紀の「アソビ」と「コミュニケーション」を生み出す。インターフェイスにタッチパネル式モニターを採用することで、様々なネットワークコンテンツを、誰もが指一本で簡単に楽しめる。また、モニター上部に内蔵されたCCDカメラにより、遠隔地間においてもネットワークコンテンツ上でのリアルタイムコミュニケーションが可能。すべての概念を飛び越えて、いま、まったく新しいエンターテインメントが始まる。
出展協力:(株)セガ・エンタープライゼス


本機についてのもっと詳しい情報は http://www.neta.sega.co.jp



片山右京 氏
レーシングドライバー
武藤敬司 氏
プロレスラー
見城美枝子 氏 
エッセイスト・
青森大学社会学部教授
横内謙介 氏
劇作家
日比野克彦 氏
アーティスト


 片山右京氏(レーシングドライバー)
 昔からゲームは好きで、今でも自宅の家庭用ゲーム機で子供と一緒にやったりします。やはり職業柄レースゲームに目が行ってしまいますね。最近の物は本当によくできていて、ゲームというよりシミュレーション的な要素が大きいものがあって実際にやってみて、そのリアルさにビックリします。まだ実際に走ったことのないサーキットのコーナーの感じや雰囲気を掴んだりするにも十分すぎるくらいです。しかも本物と違ってクラッシュしても痛くないし、リセットボタンを押せばすぐやり直せてリスクを掛けずに何度もレースできるしね。ただ実際に走っている時の風を切る音、ステアリングに伝わってくる振動、前の車が残していったオイルの匂い…等ゲームではまだ伝えきれないところがあります。
近い将来、言葉では表現できない、レーシングドライバーしか感じ取れない世界が味わえるゲームマシンが出てくることに期待します。


 武藤敬司 氏(プロレスラー)
 ゲームファンの皆さんこんにちは。新日本プロレスの武藤敬司です。
今回は会場にお伺いしたかったのですが、6月からアメリカで試合をしているので、レスラー仲間には宣伝しておきます。(笑)
 オレとゲームの出会いは高校生の時。山梨県の富士吉田出身だったので、外で遊ぶことが多かったが「インベーダーゲーム」の誕生は田舎者にとって凄い衝撃だった。学校が終わると50円玉を握り締め喫茶店へ行った。当時はゲームセンターがなく、喫茶店のテーブルが全部ゲームに変わっていたなぁ。友達同士で得点争いや何面クリアしたとか競い合った。
 プロレスに入門してからは、同期の橋本とかと合宿所の部屋でファミコンをやったりした。新弟子は外出も出来なかったので、TVを見るかゲームをやるかだった。当時、流行っていた「スーパーマリオ」が懐かしい想い出だ。
 最近、ゲームはほとんどやらなくなったけれど、プロレスのゲームは取材とかでやった事がある。本当にリアルに出来ていて、自分の試合よりも格好良かったりして…。(笑)ただ、技をかけたりするのにコントローラーのボタン操作が難しすぎて上手くいかない。今の子供達は器用に操作するよね。オレなんか実際リングで試合するよりゲームの試合の方が疲れるね。(苦笑)
 子供が3歳になるけれど、もうちょっと大きくなったらオレの出ているゲームをPLAYさせたいね。


 見城美枝子 氏(エッセイスト・青森大学社会学部教授)
 ゲームの世界は今後バーチャルリアリティを取り込んで、より進化する方向にあるのは間違いないでしょう。
 いま大人たちのアミューズメントの主流はスポーツにありますが、野球やテニスなど、かつては自ら"プレイ"したものが、年齢を経るにしたがって"観る"アミューズメントへと変わってきました。しかし五感を駆使した高度なバーチャルリアリティによるゲームが登場すれば、このような現象が一転するのではないでしょうか。
 たとえば、スカイダイブやスキューバダイブなど、体力を必要とするスポーツに年齢を経た人たちが再びチャレンジすることが可能になります。この意味からも、アミューズメントゲームは決して子供や若者の占有するものではなく、むしろこれからの大人たちのアミューズメントの主流となるに違いありません。
 その究極にあるのは、映画「マトリックス」のように、イメージの世界とフィジカルな世界が相互に影響を与え合うような、高度にインタラクティブなアミューズメントではないでしょうか。
 アミューズメントとは、そもそも、身も心も打ち震えるような愉悦の世界です。近い将来、街のゲームセンターが、まさにリアルな愉悦に浸ることの出来る空間になることを期待しています。


 横内謙介 氏(劇作家)
 劇団員たちとワイワイ行くのも楽しいけど、一人で行くゲーセンもおもむき深い。メダル落としのような単純なものが好きだ。パチンコよりも運動性があり、技術が問われる。とはいえ基本は簡単な作業の反復なので、たちまち我を忘れて没頭できる。ハイテクゲームも興奮するが、要求される技術が高過ぎて、私の場合、なかなか我を忘れる域にまで至らず、むしろ我に返ることの方が多くなる。ゲーセンで我に返るのは、とても恥ずかしく哀しい。
 メダル落としはうまくなって、一時は数百枚のメダルをゲーム場にキープしていた。ちょっとしたコツを体得し、ジャラジャラと落とし続けたのだ。通りがかりの子供たちがギャラリーについたほどだ。そのメダルで競馬ゲームとかビンゴとか、メダル式のゲームは一通り征服した。最後には全てスッてしまったけど。
 残念なのは、あのメダルの使い道がゲーム以外にないことだ。換金は未来の話としてもせめて景品交換は出来ないものか。子供騙しではない、昨今、パチンコ屋においてあるぐらいのものが置けないものか。もはやゲーム場が子供だけの遊び場ではなくなっていることは常識だ。だとすれば、大人限定の遊び場をもっと追求してもいいんじゃないか。私と同じように、少しくたびれた感じのオジサンが一人、子供たちに交じってゲーセンで我を忘れている姿を見かけるたびにそう思う。


 日比野克彦 氏(アーティスト)
 デンマークのコペンハーゲンに「チボリ公園」という所がある。ここはただの公園ではなく、夜になると豆球が所狭しと点滅し、冬など北欧の長い夜を演出し、世間的にはこのほんわかしたイルミネーションが有名なのだが、わたし的にお薦めなのはチボリ公園のエンターテイメントである。通りには様々な種類の参加型の出店が並んでいる。日本でいえば、射的とか金魚すくいのたぐいであるのだが、ここのゲーム内容はちょっと驚きである。例えば「大きな穴にボールを投げ入れゲーム」…。そして「大きなマトにボール蹴飛ばしゲーム」…。など、とても大の大人が真剣にやるものではないのだが、ここに来た人達はキャッキャッ言いながらやっている。この単純さ、この楽しもうという気持ちが「ものごとに興じる」ということにおいては何事にもまして大切なのである。


今回のショーは…主催者テーマ展チャリティー・オークション
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